ペットホテルってどんなところ?

ペットホテル
ペット専用の宿泊施設です。ホテルサービスのみを提供している専用施設のほかに、動物病院やトリミングサロン、ドッグランに併設されているホテルもあります。
それぞれに特徴や魅力がありますので、下調べしたうえで利用することをおすすめします。

ペットホテルのサービス内容

施設内滞在

犬を預け、お世話をしてもらいます。
愛犬が過ごす場所は、個別にケージが設けられていたり、ほかのワンちゃんと一緒に過ごすフリースペースが用意されていたりするなど、ホテルによってさまざまです。

食事

預け先では、食べ慣れないフードを愛犬が食べない可能性もあることから、普段与えているフードを持ち込む飼い主さんも多いようです。フードの持ち込みが可能かどうかはホテルによって異なるため、事前に相談することをおすすめします。

滞在中の見守り

愛犬の様子を、メールやSNSで知らせてくれる施設も増えてきました。
24時間見守りの体制があるか、夜間のスタッフ常駐はあるかなどについても、あわせて確認をしておきましょう。

散歩

お散歩は必ずしもサービスに含まれるとは限らず、オプションで別料金としているところもありますので確認をしましょう。お散歩の時間と回数も希望があれば伝えましょう。

ペットホテルの料金

多くのところはチェックインからチェックアウトまでの「1泊2日」単位で、「犬の体重別」に設定しているようです。
予約にはまず、登録が必要なところもあります。相場は「小型犬一頭で3,000円~」です。

利用するときの注意点

動物取扱業登録のチェック

ペットホテル営業には動物取扱業の登録が必要です。
ホームページ上や施設内には、登録番号や責任者名の表示があるはずですので、確認しましょう。

必要な事前確認

ヒート中のワンちゃんやシニア犬は利用できない、または、受け入れはオプションとし割高に設定されている場合があります。事前に確認をしましょう。

慣れるための準備

はじめて利用する、または久しぶりに利用するという場合、多くのワンちゃんが緊張や不安を感じるでしょう。体調を崩してしまう子も少なくありません。

予約の際には愛犬と一緒に出向く、長期利用の予定でしたら、本番前に預かりやお試し泊を申し込むなど、ホテルやスタッフに慣れてもらうための対策を考えましょう。
しばらくはお散歩ルートにホテルを入れ、スタッフの方に会いに行くというのもいいトレーニングになるかもしれません。

宿泊当日

愛犬の体調に問題はないか、しっかり観察をしましょう。
リードやフードのほかに、愛犬を安心させるためのアイテムとして、自分やご家族のにおいのついた毛布やマットを持っていくことをおすすめします。

ペットシッターって何をしてくれるの?

散歩する犬
ペットシッターとは、自宅に来てお世話をしてくれる人をいいます。

ペットシッターは主に、会社・団体、または個人の2パターンに分けられます。利用の手順としては、①サービスの申し込み、②事前打ち合わせを行ってお世話内容を決定、③当日を迎える、といった流れとなるのが主流のようです。

最大のメリットは、愛犬は住み慣れている自宅で安心してお留守番できるという点でしょう。
旅行だけでなく、急な出張や飼い主さんの入院といったタイミングにも利用しやすく、近年広がりを見せているサービスです。

ペットシッターのサービス内容

ご飯とお散歩

事前打ち合わせで、普段の様子やお世話内容の希望をお伝えすれば、ご飯やいつものコースでのお散歩をお願いできます。

その他

窓を開けて換気、植物への水やり、郵便物の取り込みなど、愛犬のお世話以外の日常的な作業も依頼できます。

ペットシッターの料金

お世話の依頼は時間制であるところが多く、その場合は時給システムになります。
基本料金のほかに、交通費やオプション料金が加算され、ペットホテルと比較するとやや割高になるといえるでしょう。

利用するときの注意点

動物取扱業登録のチェック

ペットシッターとして開業するには「第一種動物取扱業」の登録が必要です。
ホームページ上や施設内には、登録番号や責任者名の表示があるはずですので確認しましょう。

鍵の管理

ペットシッターをはじめて利用しようと考える際に一番気になるのが、他人が「鍵を使って自宅に入る」という点ではないでしょうか。
鍵の預かりについては、鍵の保管場所・管理方法を示した『預かり証』を発行してくれるペットシッターも多いようです。そのようなシステムがない場合も、書面で明確にしてもらえるよう、お願いすることはできるでしょう。

ペットシッターも最も配慮と工夫をしている点であり、団体によっては外部の鍵管理システムを利用しているところがあるようです。
不安がぬぐえない場合は、スマートフォンで開錠できる機器をつける、オンライン鍵管理サービスを利用するなどの方法を検討してみるといいかもしれません。

開けてほしくないドアや引き出しに貼って使用する、セキュリティシールというものもあります。誰かが開けたり剥がれたりすると、色や文字が浮かび上がるようになっています。

必要な事前確認

基本料金以外のオプションについての詳細や、お互いの緊急連絡方法、愛犬の様子を知らせてもらう方法と頻度などを打ち合わせておく必要があります。

打ち合わせのために、無料で事前訪問をしてくれるペットシッターも多いようです。事前打ち合わせでは、フードを与える時間や量・散歩コースの確認、ブラッシングの仕方や遊び方など、お願いするお世話の内容を確認します。なんでも質問し不安や疑問は解決しておきましょう。

親戚や知人、友人に預けるときの注意点

犬を抱く女性

どんな人に預けるか

飼い主さんと信頼関係が築けている相手であるのはもちろんのこと、愛犬もその相手に懐いている、ということが前提です。さらに現在または近い過去に犬を飼育しており、飼育環境が整っている人が間違いないでしょう。

愛犬が信頼し、リラックスできる相手を選ぶことが必須となります。愛犬目線で考えましょう。

伝えておくこと、準備

伝えておくべきことは書面で伝え、しっかり準備を行いましょう。親しいからこそのトラブルも考えられます。トラブルが生じる可能性を考慮して、書面でのやり取りを行うことをおすすめします。

さらに、フードやペットシートなどの必要消耗品一式も、こちらで用意していくのがマナーです。

お礼について

気心知れた相手であっても、他人のペットを預かるのは決して楽なことではありません。ペットを預かってくれた方には、お礼を用意したほうがいいでしょう。

先輩飼い主さんに聞いてみた! 旅行時のお留守番どうしてる?

だっこされるトイプードル
実際に犬を飼っている飼い主さんは、旅行の際どのように留守番させているのでしょうか。
「みんなのブリーダー」で子犬を迎えた飼い主さんに聞いてみました!

犬を飼っている人310名にアンケートをとったところ、「ペットを購入してから1泊以上の旅行の経験なし」と回答した人は48名いました。旅行を経験している262名について、旅行中愛犬をどうしたか聞いてみました。

どこに預けているか

1泊以上の旅行をする際、愛犬をどうしているか尋ねたところ、262人中153人の飼い主さんが「一緒に連れて行く」と答えました。留守番させる派では、「ペットホテル」または「家族、知人に預ける」人が66~67人、次いで「動物病院に預ける」が33人となっています。

それぞれの場所に預けた感想も聞いています。

預けてみてどうですか?

  • 預け先/トリマー
いつもお世話になっているトリマーさんが、ペットホテルも経営している。一緒に泊まって面倒をみてくれるし、愛犬の性格もよく知ってくれているので、助かっている。何かあればすぐに連絡をしてくれることになっているので、安心して預けられる。(スタンダードプードル/11ヵ月)

  • 預け先/動物病院内のペットホテル
動物病院内のホテルで、診察もしてくれるし、お散歩もしてくれる。(フレンチブルドッグ/1歳11ヵ月/オス)

  • 預け先/友人宅
仲のよい友人の家に預ける。犬を飼っていて、その犬とも仲がよい。(イタリアングレーハウンド/1歳/オス)

  • 預け先/トレーナー
トレーナーに預かってもらっていいる。随時写メや動画を送ってもらえるし、トレーニングもしてもらえるので。(ポメラニアン/2歳8ヵ月/オス)

  • 預け先/犬の保育園
獣医師と連携している犬の保育園に預けている。常駐するペットシッター)は愛犬とたくさん遊んでくれ、報告書・動画も送ってくれる。(フレンチブルドッグ/1歳9ヵ月/オス )

まとめ

ベンチの犬
ペットホテルは愛犬にとって慣れない場所ですが、ほかのワンちゃんやスタッフがいて、ひとりさびしく過ごす時間はほとんどないと考えられます。

ペットシッターは一日いてくれることはなく、どうしてもお留守番時間は長くなります。しかし、愛犬がいつもの場所で安心して過ごせるのは大きな魅力です。

どちらが快適と感じるかは愛犬の性格や状況によって異なりますので、その時々のケースに合わせてベストな選択ができるといいでしょう。

また、ペット施設情報検索・口コミサイト『tekuteku』では、全国のペットホテルや動物病院、ペットと泊まれる宿などが紹介されています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ペット施設情報検索・口コミサイト tekuteku