ゴールデンレトリバーの犬図鑑

ゴールデンレトリバーの歴史

19世紀までのゴールデンレトリバーの歴史は、よくわかっていません。
ニューファンドランドとウェイビー・コーテッドレトリバーの交配でうまれた黄色い長毛の犬を基礎として、イギリスの伯爵により作出されたというのが、具体的な古い記録となります。
その後、伯爵はツウィード・ウォーター・スパニエルを交配し、生まれた犬を土台にアイリッシュ・セッターやブラッドハウンドなどと交配を重ね、19世紀末頃に現在のゴールデンレトリバーにほぼ近い形になったようです。
ウェイビー・コーテッドレトリバーは、ラブラドールレトリバーの基礎となったセント・ジョンズレトリバーとセッター等の交配によって作出され、さらに改良された後、現在のフラット・コーテッドレトリバーになりました。また、ツウィード・ウォーター・スパニエルは19世紀末にすでに絶滅しています。

外見が似ていることとその賢さ、人懐こくフレンドリーな性格でイギリス原産であることからラブラドールレトリバーの長毛タイプと誤解されることも多いようですが、以上のようにゴールデンレトリバーはラブラドールレトリバーとは成り立ちが異なります。
ラブラドールレトリバーとの外見の大きな違いのひとつに、頭蓋骨の形があります。アイリッシュ・セッターやフラット・コーテッドレトリバー、ゴールデンレトリバーでは頭蓋骨がとがったような形をしていますが、ラブラドールレトリバーではほとんどありません。手足に飾り毛のついた長毛は3犬種に共通のものです。このあたりから見ても、それぞれの犬種との血縁の近さが推測できます。

1903年に、イギリスケンネルクラブに最初に公認された時、ゴールデンレトリバーはフラットコート・ゴールデンという名前を与えられていました。フラット・コーテッドレトリバーは1864年頃からすでに犬種として確立し、展覧会にも出展されていましたので、これと区別するために1911年にはゴールデンレトリバー、またはイエローレトリバーという名称に変更になりました。のちにイエローが削除されて、1920年にゴールデンレトリバーという名前に統一されたというわけです。

ゴールデンレトリバーの特徴

ゴールデンレトリバーは体高より体長がやや長く、バランスの取れた体つきであること。大型犬で、オスは体高58~61cm、体重29~34kg、メスは体高54~57cm、体重24~29kgが望ましいとされています。
垂れ耳で、目はアーモンド型です。

ゴールデンレトリバーの性格

ゴールデンレトリバーは大変賢く穏やかで、洞察力があり、人にも犬にもフレンドリーです。
家族に対しては大変愛情深く、人のそばにいたがります。
活発な遊び好きで快活、他のレトリーバー種に比べると精神的にやや幼い傾向があり、喜びのあまりにはしゃいだり興奮することがあります。
しっかりとしつけられたゴールデンレトリバーは、子供の遊び相手にもなるでしょう。

ゴールデンレトリバーの飼い方

ゴールデンレトリバーは長毛犬で体が大きい割には、毛の手入れは難しくありません。小型長毛犬のように引きずるほど伸びることはありませんが、ダブルコートですので、月に1~2度のシャンプーや週に数回のブラッシングを行いましょう。カットは手足の裏の毛を刈ってやる程度で、日常生活は困らないでしょう。

体力があり活発な性格のため、毎日の十分な散歩が必要です。若く健康なゴールデンならば、朝晩1時間ずつでも足りないかもしれません。
好奇心も旺盛であるため、単調な散歩だけでは退屈してしまい、問題行動につながることがあります。
可能な限り散歩の中に、ボール投げやロープの引っ張りっこなど遊びの要素や、服従訓練の要素を取り入れてあげたいものです。

ゴールデンレトリバーは素質として社交的で、人や他の犬との触れ合いを非常に強く求めます。孤独な時間が長いなどコミュニケーション欲求が叶わないと、人や他の犬に吠える、飛びかかるなどの問題行動を起こしてしまいがちな犬種でもあります。
こうした問題を起こさないためには、幼いころから社会性を十分に身につけさせる必要があります。若いうちは特に、散歩中に行き会った他の犬を避けたりせず、飼い主さんの許可を得て積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

ゴールデンレトリバーの毛色

ゴールデンレトリバーはゴールドまたはクリームの色調に限ります。白の差し毛は胸にだけ許されます。

ゴールデンレトリバーの気を付けたい病気

ゴールデンレトリバーは、20世紀後半以降、悪性リンパ腫や肥満細胞腫などの癌の好発犬種として、また股関節形成不全の多発する犬種として知られていましたが、繁殖家の努力により近年、その傾向は減りつつあります。
癌は高齢になるとよりかかりやすくなりますので、シニアになったら定期健康診断は欠かさずに行いましょう。

大変な食いしん坊で食欲が強いため、一気にフードを平らげて、胃捻転や腸ねん転を起こすことがあります。
食事の与え方には注意して、食後は遊ばせずに落ち着かせる習慣が大切です。
ストレスがたまっている時など、おもちゃや靴下などを飲み込んでしまうことがあります。飲み込みやすい大きさのものは、きちんと管理しておきましょう。

ゴールデンレトリバーは垂れ耳ですので、高温多湿の時期は外耳炎が起きやすくなります。
肥満犬では外耳炎他、皮膚炎が起きやすくなる傾向がありますので、食べ過ぎや運動不足で太らせないように、また耳掃除などのお手入れも怠らずに行いましょう。

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